タコに含まれるタウリンが発見されたのはいつ?
2019.08.24
みなさんこんにちは^^!
タウリンは、大変重要な働きをするアミノ酸ですが、
これはホメオスタシス作用という身体の恒常性維持に大切な作用があるからです。
アミノ酸といえば、アミノ酸同士が結合すると、タンパク質になることが知られていますが、
タウリンはほかのアミノ酸と結合せず、体内では遊離した状態で存在します。
タウリンはあらゆる臓器に存在していてその合計量は体重の0.1%(体重60kgなら60g)に相当し、
そのうち、脳、心臓、肝臓、骨格筋、網膜に多く含まれます。
私たちの身体には、体内の状態を一定に維持できるように調節する機能があります。
例えば、外の暑さや寒さなど、体外の環境に左右されずに、
体温や血圧が一定に保たれるのはこの機能が働いている結果であり、
この機能は「ホメオスタシス(恒常性維持)」と呼ばれています。
タウリンは、ホメオスタシス作用をもっており、
体内の機能が働きすぎることを制御したり、
機能が低下した時には改善させたりするなど、
ヒトの身体が常に一定の生理作用の中で動くようにバランスをとっています。
タウリンの発見は約200年前でしたが、その薬効が研究されるようになったのは、数十年前のこと。
しかしタウリンという成分が発見される以前からその効果は経験的に人々に用いられていました。
中国最古の薬学書と言われる「神農本草経」書の中に記載されている生薬「牛黄(ゴオウ)」の成分にも、
タウリンが含まれていることがのちにわかりました。
タウリンは昔から人々にとって身近な存在であったといえます。