タコが美味しい季節、半夏生とは?
2019.07.24
みなさんこんにちは^^!
「半夏生(はんげしょう)」は、
節分、彼岸、入梅、土用などと同じく、
特別な暦日である「雑節」のひとつ。
「夏至の後、半夏生に入る前」に終わらせるのが好ましいとされるのが、田植え。
この時期にみんなで旬のおいしいタコを食べて、
労をねぎらう慣習が昔からありました。
また稲の根がタコの足のごとく四方八方にしっかり根付きますように、
稲穂がタコの足の吸盤のように立派に実りますようにという願いも込められています。
明石ダコで有名な播磨灘から大阪湾にかけての海は、
タコのエサになる海老や貝類が豊富。
砂地で潮の流れも速いため、
タコはしっかり踏ん張って生息しなければならず、
この環境が身の引き締まったおいしいタコを育むといわれます。
大阪湾では縄文時代から蛸壺漁をしていたという説も。
関西では何千年にもわたって、
タコを食べる食文化が醸成されたといえます。
食用のタコの種類は収穫時季やエリアによって異なります。
一番多く出回っているのがマダコ。
瀬戸内海や大阪湾でも、マダコ、イイダコ、テナガダコが水揚げされます。
お刺身、タコぶつ、天ぷら、タコめし、酢の物、煮物、おでんなど。
タコの食感を生かしたメニューはたくさん。
「毛馬(けま)きゅうり」という大阪の伝統野菜と合わせた酢の物は、
初夏を彩る一品として、江戸時代には食されていたと伝えられています。