知りたい!たこ焼きのルーツは?
2018.09.02
みなさんこんにちは^^!
たこ焼きの歴史を辿る前に、
たこ焼きの前身として二つほどご紹介しなければならないものがあります。
まず一つが「明石焼き」です。
文字通り、兵庫県明石市を中心にした郷土料理で、
現地では「玉子焼き」と呼ばれています。
これは、卵と出汁、浮粉〈うきこ〉や沈粉〈じんこ〉と呼ばれる小麦粉でんぷんの粉と、
小麦粉を混ぜたものの中に、
タコを入れて丸く焼いたものです。
皆さんの思い浮かべるたこ焼きを、
ひとまわり大きくしたもので、ふわふわの食感です。
ソースなどをかけるのではなく、添えて出される出汁汁に浸けて食べます。
明石焼きが食されるようになったのは、
江戸時代とも、明治時代とも言われますが、
現在まで続く独自の立ち位置を占める粉ものといえるでしょう。
そして、中に入っているタコが、
たこ焼きの成立に大きな影響を与えるのです。
そして、ご紹介すべき二つ目が、「ラヂオ焼き」です。
聞きなれない面白い名前ですが、
簡単に言うとたこ焼きのタコに代わりに、
牛スジ肉やコンニャクを煮たものを入れたものです。
発祥ははっきりしませんが、明治や大正期から食べられていたともされます。
また、昭和8年に大阪の今里というところで、福島県会津出身の遠藤留吉さんという方が、
明治・大正時代からあったコンニャクを入れたラヂオ焼きに牛スジ肉入れて販売を始めたという説もあります。
なぜ、ラヂオ焼きという名前なのか?
諸説あるそうですが、当時のラヂオは高級品の象徴とも言える存在でした。
きっとハイカラなイメージを込めた命名なのでしょうね。
そして、昭和10年。ラヂオ焼きを食べたお客さんがこんなことをつぶやきます。
「大阪では肉かいな。明石では、タコを入れとるで」。
先ほど説明したタコの入った明石焼きのことですね。
遠藤さんは、具にタコを使い、「たこ焼き」と命名して売り出したのです。
これが、たこ焼きの誕生物語とされます。